寿寿❤ › 2016年09月02日
2016年09月02日
おばさん事務員 最後の最後に
応接室 ですね
ここは
ふつう上得意様しか入れてもらえないはず
いいんですか
あっそうか
聞かれちゃマズイから?
まさか
こんなところに
監禁されてしまう?
本部相談課に電話したから
「このたびは申し訳ございませんでした
少々お待ちください
手続きしておりますので」
同じ人?
あのときと同じ次長さん?
雰囲気かわった
あっ態度かわったんだ
「今後の参考までに…」と次長さん
そんなら言っちゃうけど全部
「繰り上げ返済の件はわたくしが勝手にしたことではありません」
「はい、重々承知です」
「社長の☆☆に
完済して担保をはずしませんかと提案しました
他所から借入しなくても返済できますから
担保をはずしましょう
全額返済しないと担保は外せないって
担当者に言われましたので
繰り上げ返済すると高い違約金もかかるって
担当者に言われましたけど
この際、返してしまいましょうと言いました
最近のことです
ひと月半前のことです
でも、ずっと前から一番最初に返済してやるって決めていたんです
それは担当者の態度からなんです
初めの頃突然来て、わたくしが小切手を切っているあの時間の雰囲気の悪いこと
営業をされているいじょう、 人見知り とか言わせませんよ
貧乏な会社にはこんな態度なんだと思いました
しばらくすると弊社もおかげ様で
決算書を見ていただいているのでご存知かと思いますが
変わるんですね担当者の態度も
暑いですねとか 挨拶してくれるようになりました
その頃ですね お見えになる前にお電話一本くださいってお願いしました
10日前後は税金を支払に出掛けますので
わたくしが留守だと申し訳ないのでと言って
集金や他所の銀行さんなんかは必ずお電話くれますよ
小切手の用意をしておけば
お待たせしなくてすみますし
突然現れるとこちらも今やってる仕事をいったんやめて
小切手を切らなきゃいけないのです」
「そうですね」
「返済の件で
お電話をくださいって伝えてもらったはずですが
わたくしのところにはかかってきませんでした
うちの社長の☆☆はやさしいですしわたくしと違って
わたくしとは話をしたくなかったんでしょうね
社長ならなんとかなると思ったんですかね
やさしいし、それに高齢ですし」
「いやいや…」
「わたくしではなく、社長の☆☆のケータイにかけていることは
知っておりました
☆☆が
銀行の担当者からケータイにかかってきたけど
あのコの言ってることがわからない
あなたのところにもかかってくるはずだから
そのときはちゃんと聞いておいて
と言われていたんですが…
かかってきませんでしたね」
「申し訳ございません」
「違約金がかかる、かからないとか
全部返済しないと担保をはずせないとか
わからなかったらその場で自分の銀行に電話して確認してみるとか
してほしかったですね
高いですよ~なんて 有耶無耶にして」
途中
おっと冷たいお茶が出た
支店長さんも出てこられた
「このたびは申し訳ございませんでした」とお名刺まで
「わたくしが本部に電話をしたのは
通常だと繰り上げ返済はどのくらいかかるものなのか
ひと月もかかることにやっぱり納得していなかったからですが
◯◯銀行さんのご都合ですもんね今回
どうせ取引もなくなることですし
そこだけ知っておきたいと思ったからなんです
◯◯銀行さんからしたら
わたくしはクレーマー ですよね
わたくしにとって今回生まれて初めてクレーマーになりました」
「いえいえ」
次長さんのおでこに汗
おばさん事務員はそうゆうとこ見逃さない
「わたくしは ものを書きます
今回のことをリアルタイムにずっと書いてきました
それを読んだ方々が
教育材料にとか
営業をしている息子さんに読ませたいとか
少しだけ反響がありました
でも◯◯銀行さんの名前は出しておりませんので」
おばさん事務員は
できることなら ドラマにしたいわ
おばさん事務員の役は
杉田かおる だな
なんて思いながら
帰り際
支店長さんがまた挨拶にみえた
他のお客さんからみたら
応接室から出てきたおばさん事務員は
きっと
宝くじが当たっちゃった人に見えたかもしれない
応接室の隣がすぐ 駐車場につながる出入り口だった
それに気づいたおばさんは事務員は
「少しでも早く失礼しますねこちらから」
支店長さんも次長さんも笑っていた
ちょっと硬かったけど
おばさん事務員は どっから見てもただのおばさんです
完
ここは
ふつう上得意様しか入れてもらえないはず
いいんですか
あっそうか
聞かれちゃマズイから?
まさか
こんなところに
監禁されてしまう?
本部相談課に電話したから
「このたびは申し訳ございませんでした
少々お待ちください
手続きしておりますので」
同じ人?
あのときと同じ次長さん?
雰囲気かわった
あっ態度かわったんだ
「今後の参考までに…」と次長さん
そんなら言っちゃうけど全部
「繰り上げ返済の件はわたくしが勝手にしたことではありません」
「はい、重々承知です」
「社長の☆☆に
完済して担保をはずしませんかと提案しました
他所から借入しなくても返済できますから
担保をはずしましょう
全額返済しないと担保は外せないって
担当者に言われましたので
繰り上げ返済すると高い違約金もかかるって
担当者に言われましたけど
この際、返してしまいましょうと言いました
最近のことです
ひと月半前のことです
でも、ずっと前から一番最初に返済してやるって決めていたんです
それは担当者の態度からなんです
初めの頃突然来て、わたくしが小切手を切っているあの時間の雰囲気の悪いこと
営業をされているいじょう、 人見知り とか言わせませんよ
貧乏な会社にはこんな態度なんだと思いました
しばらくすると弊社もおかげ様で
決算書を見ていただいているのでご存知かと思いますが
変わるんですね担当者の態度も
暑いですねとか 挨拶してくれるようになりました
その頃ですね お見えになる前にお電話一本くださいってお願いしました
10日前後は税金を支払に出掛けますので
わたくしが留守だと申し訳ないのでと言って
集金や他所の銀行さんなんかは必ずお電話くれますよ
小切手の用意をしておけば
お待たせしなくてすみますし
突然現れるとこちらも今やってる仕事をいったんやめて
小切手を切らなきゃいけないのです」
「そうですね」
「返済の件で
お電話をくださいって伝えてもらったはずですが
わたくしのところにはかかってきませんでした
うちの社長の☆☆はやさしいですしわたくしと違って
わたくしとは話をしたくなかったんでしょうね
社長ならなんとかなると思ったんですかね
やさしいし、それに高齢ですし」
「いやいや…」
「わたくしではなく、社長の☆☆のケータイにかけていることは
知っておりました
☆☆が
銀行の担当者からケータイにかかってきたけど
あのコの言ってることがわからない
あなたのところにもかかってくるはずだから
そのときはちゃんと聞いておいて
と言われていたんですが…
かかってきませんでしたね」
「申し訳ございません」
「違約金がかかる、かからないとか
全部返済しないと担保をはずせないとか
わからなかったらその場で自分の銀行に電話して確認してみるとか
してほしかったですね
高いですよ~なんて 有耶無耶にして」
途中
おっと冷たいお茶が出た
支店長さんも出てこられた
「このたびは申し訳ございませんでした」とお名刺まで
「わたくしが本部に電話をしたのは
通常だと繰り上げ返済はどのくらいかかるものなのか
ひと月もかかることにやっぱり納得していなかったからですが
◯◯銀行さんのご都合ですもんね今回
どうせ取引もなくなることですし
そこだけ知っておきたいと思ったからなんです
◯◯銀行さんからしたら
わたくしはクレーマー ですよね
わたくしにとって今回生まれて初めてクレーマーになりました」
「いえいえ」
次長さんのおでこに汗
おばさん事務員はそうゆうとこ見逃さない
「わたくしは ものを書きます
今回のことをリアルタイムにずっと書いてきました
それを読んだ方々が
教育材料にとか
営業をしている息子さんに読ませたいとか
少しだけ反響がありました
でも◯◯銀行さんの名前は出しておりませんので」
おばさん事務員は
できることなら ドラマにしたいわ
おばさん事務員の役は
杉田かおる だな
なんて思いながら
帰り際
支店長さんがまた挨拶にみえた
他のお客さんからみたら
応接室から出てきたおばさん事務員は
きっと
宝くじが当たっちゃった人に見えたかもしれない
応接室の隣がすぐ 駐車場につながる出入り口だった
それに気づいたおばさんは事務員は
「少しでも早く失礼しますねこちらから」
支店長さんも次長さんも笑っていた
ちょっと硬かったけど
おばさん事務員は どっから見てもただのおばさんです
完
Posted by 寿寿 at
19:23
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