寿寿❤ › 被害者 ~産まれたての小鹿~
2020年09月01日
被害者 ~産まれたての小鹿~
すぐに飛んできた連れに
「立てる?」って聞かれた
大丈夫?ではなくて
「立ってみて」
さっさと立ち上がれるつもりでいたんだけど
えっ
手足の動かし方がわからない
大の字でぴんぴんになった4本の手足を
どの順番で動かしていいのか
まず手のひらを地面につこうとしてみた
次は後ろ足を折り曲げてみて
オシリ突き出てない?
頭は打ってないはず
なのに
なぜか立ち上がり方を忘れちゃう
まるで産まれて初めて起き上がる小鹿のように
手足が震えた
あの時は結局ひとりで立ちあがれず
あたくし介助されてる?
今ここだけをだれかに見られたら
どー見ても
なにもないとこでつまずいて転んじゃったおばさんである
若い女性の声がした
「大丈夫ですか」
さっきの 私見てました!のコだった
「私が警察電話しますね」
けっこう時間がかかって立ち上がったあたくしは
少し段差のあるところに腰かけて落ち着こうとしていた
続きます
「立てる?」って聞かれた
大丈夫?ではなくて
「立ってみて」
さっさと立ち上がれるつもりでいたんだけど
えっ
手足の動かし方がわからない
大の字でぴんぴんになった4本の手足を
どの順番で動かしていいのか
まず手のひらを地面につこうとしてみた
次は後ろ足を折り曲げてみて
オシリ突き出てない?
頭は打ってないはず
なのに
なぜか立ち上がり方を忘れちゃう
まるで産まれて初めて起き上がる小鹿のように
手足が震えた
あの時は結局ひとりで立ちあがれず
あたくし介助されてる?
今ここだけをだれかに見られたら
どー見ても
なにもないとこでつまずいて転んじゃったおばさんである
若い女性の声がした
「大丈夫ですか」
さっきの 私見てました!のコだった
「私が警察電話しますね」
けっこう時間がかかって立ち上がったあたくしは
少し段差のあるところに腰かけて落ち着こうとしていた
続きます
Posted by 寿寿 at 18:00│Comments(0)