寿寿❤

毒子は
逃げも隠れもしない
逃げる必要もないし


面白いじゃん
待っとるわ
来るなら来い！デブ男！


毒子って

気が強いし

気も短い

ど短気だっ


なかなかデブ男が来んことに

どんどんイライラしてきた


隣りの市から先輩のクルマで

住所頼りに地図見ながら来るとしたって

もう来てもいい頃でしょ



力が入り過ぎてた分なんか気が抜けた夕方

毒子は

玄関に置かれている電話台の下に閉まってある分厚い電話帳を取り出した


そういえばデブ男の彼女の名字珍しかったっけ

なんとか町だったし


あった

たぶんこれだ


即行、黒電話のダイヤルをまわし始めた

毒子は無言電話なんかしない


「毒崎と申します。◯◯子さんいらっしゃいますか？」

電話に出たのはお母さんじゃあないな

声からするとおばあちゃんだな

「今遊びに行っちゃっておらんけどね」

「そうですか◯◯子さんにお伝えください。無言電話と嘘つくのはやめてください」

「…。」


おばあちゃんよろしくおねがいします

変な電話があったことちゃんと伝えて



結局、デブ男は現れなかった

人騒がせな…


それと面白いことに

その日の晩から無言電話はかかってこなくなった


毎日何回もあった無言電話がピタリとなくなった



　毒…








  

日曜日は

NONさんとこへ


あの惣菜パンの表面の手触りが好き

おからコロッケパン

じゃがいもクリームチーズパンを撫でる



そしてたまご焼きパンの甘いたまご焼きがたまらない


あんドーナツは

必ず帰りのクルマで

運転しながらいただく

まぶしたお砂糖がポロポロしてもお構いないし

後でパラパラすればいい

ごちそうさまでした

最後にルームミラーで口元確認ヨシ！



NONさんとこのニャンコを抱っこした

ツルツルした猫っ毛をナデナデしてみる

ずっと抱っこしてても暴れない

怒らない

噛まれない

キックされない

なんていいコ♡

　　　またのん

  

なぜか

電話口のひがし君のほうが焦っている

毒子は

ひがし君が最初なに言ってるのか

通じてなくて…




ようやくなんとなく理解できた

ひがし君の話によると


デブ男の彼女、あの地味な彼女が

あること無いこと言ったらしい

間違えた

無いこと無いことだ



よくもまあそんな作り話を…


毒子がデブ男の彼女に

男友達を含めた集団で

彼女に制裁をするという計画をたてている

そんな噂があるから

彼女は

こわいの。守って。とデブ男に相談

それを聞いたデブ男が

あっさり彼女の言うこと信じちゃって

俺の女になにする気だと

デブ男は怒って今から毒子の家に乗り込んでくるらしい



おいおい

よくもそんな作り話ができるわ




毒子は

あんなおとなしそうな彼女が

地味そうな彼女が

よくそんなデタラメを



デブ男と彼女、知らんの？

毒子には男友達いないんだよ…ひとりも…

だから男友達を使ってとか

ありえんの


デブ男の気をひこうとしているのか

毒子を陥れようとしてるのか知らんけど


やっかいな女だった


教室まで見に来られたのが

よっぽど気にさわったんだろうね

自分は

先に毒子の教室まで

こっそり見に来てたくせに


毒子のこと

想像していたよりキレイだった

でヤキモチとか？

そりゃあないね毒子だもん


毒子の見た目

コワかったとか

それもないない

ちょっとスカートが長いだけ

ちょっとスカートのヒダが細かすぎるだけ

ちょっと上着が短いだけ



気が強い毒子

家で待っててあげることにした


　




毒子は

逃げも隠れもしない

逃げる必要もないし





面白いじゃん

待っとるわ

来るなら来い




　続

  

「ひがしだけど」

ひがし君がなんのご用

ひがし君がいきなり


「毒子ちゃん、今すぐ逃げて！」

「はあ！どうゆこと？」

「そこに居ちゃあダメ！逃げて！」

「なんで？」


なんだんそれ

突然


はあ

なんで毒子が

毒子が

追われとるってこと？



　続  

ある日の土曜日の午後

また毒子ん家の黒電話が鳴った




無言電話がかかってくるようになってから

こちらからは何も言わないようにしている

毒子も無言を貫くことにしている

感じ良く電話に出たら損な気がした

無言　対　無言


無言電話の犯人以外の人には

不気味だとは思うけど




「…。」

「あっ…もしもし　ひがしですけど」



　続

  

で、ふと思ったんだけど

ひがし君は

デブ男に彼女がいること知ってたのかな


そのことが引っかかっていたけど


まあいいや

今さら



そうそう

デブ男の彼女の顔を視に行かなきゃ

毒子だって知らん間に

こっそり見られてんだから



毒子は

美和ちゃんではなくて

同じクラスでいつも一緒にくっついてるコと

デブ男の彼女の教室まで行った


そのコがちょうど

その教室に友達がいて

美和ちゃんから聞いてるデブ男の彼女の名前を言って

どのコか聞いてくれた




地味…

おとなしそうじゃん




その彼女が毒子たちに気がついた

教室の後ろのドアに立ってる毒子と

教室で他のコたちとおしゃべりしてる彼女と目が合った


毒子はすぐわかった

彼女、焦ってるわ

間違いなくドキドキしてるわ


顔だけ見たし

まあいいや


可愛いか可愛くないか

って言ったら

まあまあ可愛いねって程度


派手ではなくておとなしそうな普通の女子だった


うわっ

あんなデブ男と…

想像してしまった

接吻をしているとこを


毒子は

頭を小さく横に振って

無し無し今の無しだわ


勝手に想像したくせに

ものすごく後悔した


今まで誰ともおつき合いしたことないくせに

一応、接吻の想像をしてみた毒子であった


　続





  

毒子ん家に

毎日毎日何回も何回も無言電話がかかってくるようになった


毒子の母は言う

「電話代もったいないのにね」


なにが楽しくて無言電話なんか

きっと暗い人なんだろうな犯人

陰湿な女なんだろうな



今みたいに

ナンバーディスプレイがあればね


今みたいに

卒アルに個人情報載せてなければね



あのとき

鋭い毒子の感で

無言電話の容疑者を

デブ男ではなく

彼女のほうだと

絞り込んでいた



そろそろ

毒子も

彼女の教室行って

顔でも視てこなきゃ

こっちも勝手に見にこられてんだし


美和ちゃんはよく知っていた

名前を教えてくれた

ひがし君から

聞いてんだろうね


名前からクラスと出身中学まで調べてくれてあった




で、ひがし君って

デブ男に彼女がいるって最初から知ってたの？って話



　続




  

毒子が思うには

きっとデブ男は

彼女に

「俺さ

スケート場でナンパされちゃって

付き合ってって言われちゃった

毒子って女に」


くらい言ってんだと思う

言いそう
言いそう
平気で言いそう
平気で嘘つきそう

どんどんそんな気がしてきた



高校生のくせに

サイドと前髪を後ろに流して油（あぶら）で固めたような頭

高校生のなのに

脂（あぶら）ぎってる顔



親の顔がみてみたいわ

彼女の顔がみてみたいわ




美和ちゃんから

デブ男の彼女が毒子のクラスまで

覗きに来たって聞かされて

すぐだった

そのタイミングで

毒子ん家の黒電話に

無言電話が何度もかかってくるようになった

続
  

デブ男には

ちゃんと彼女がいた

よくあんなんと付き合うわ

絶対無理無理


毒子は

まだ誰ともおつき合いしたことがなかったけど

うらやましいとか

思ってあげられない




ある日

美和ちゃんが毒子の教室にやってきた


「誰か違うクラスのコが覗きに来なかった？」

「知らんに」

「昨日夜、ひがし君に電話で聞いたんだけど

デブ男に彼女いるって言ってたじゃん

ここの学校なんだって

うちらとおんなじ学年なんだって

それでその彼女が

毒子の顔見に来てるらしいよ」


「なんで！？」

「でしょ」

「カワイイかチェック？」

見にくるなら前もって言ってほしいわ

なにか用？って聞いてやるのに



けどなんで…

こっそり見にくるなんてイヤラシイわ

やっぱりデブ男の彼女だわ






デブ男が彼女になにか言ったんだな


付き合ってって言ったけど断られた

なんて言えるわけないもんね


きっとデブ男のことだから

「毒子って女」のこと

あること無いこと

間違えた

無いこと無いこと言ってんだろうな




毒子のクラスは

進学クラスのなかでも

成績の最も良いクラスで

その中にあの毒子がいるのも不思議なんだけど




いちいち見にきてたんだ

声かけてくれたらよかったのに


　続
  

毒子と書いて
ぶすこと読む

毒子は

デブ男からの交際申し込みを

もちろん断ってもらった

急いで断ってもらった

毒子→美和ちゃん→ひがし君→デブ男


毒子は思った

なんでうまれてはじめて
付き合ってって言われたのが
よりによって
あんなんなんだろ

デブなくせに
このあたしに？
付き合ってください って⁉︎
やっぱり図々しいわ

ってブツブツ
美和ちゃんに言ってやったよ

シアワセ絶頂期の美和ちゃんに




そしてすっかりデブ男を忘れていた１週間後

とんでもないことを聞かされた

デブ男には

彼女がちゃんといたのだ

なのに

毒子に付き合って だなんて

なんて奴だ


まあどうでもいいだけど


しかし

デブ男の彼女とゆーのが…



続
  

毒子が肥ったあの男のことを

デブというのは理由（わけ）がある



あの日スケート場で

毒子がひがし君に話をしているのに

ひがし君だけに用事があるのに

美和ちゃんはひがし君に一目惚れしたのに

図々し過ぎる

いちいち割り込んでくる


デブ男には関係ない話なのに




第一印象からマイナスだったけど



毒子が思っていた以上に

デブ男はワル男でもあった



デブ男で充分だわ

充分過ぎるわ




毒子が

おつき合いをお断りしたことから

毒子は

とんでもないことに巻き込まれるのであった





　続

  

毒子　とかいて

ぶすこ　って読みます




毒子、高校生のとき

スケート場で

恋のキューピット役になった


ともだちの美和ちゃんが

スケート場で一目惚れした少年隊の東似のひがし君

ふたりは

毒子のおかげで

おつき合いをすることになった


あのとき

毒子のほうはというと

滑るのに一生懸命で

周りを観る余裕なし

下手だから足元ばっかみて滑っていた

毒子も

ちゃんと前視てたらステキなカックイイ男子を発見していたかもしれない




美和ちゃんのために

毒子はなんとかひがし君に声かけなきゃ近づかなきゃって

頑張りました



こんなにすんなりうまくいくもんなんですね

ひがし君にちょうど好きな女のコいなくてよかった

それに美和ちゃんって誰が見てもカワイイから



いきなりしあわせになった美和ちゃんから

その日の晩に電話があった

きょうはありがとう毒子ちゃんのおかげ　

とか言われるのかと思いきや


ひがし君といっしょにいた　肥った男

その肥った男が

毒子と付き合いたい　って言ってる　って




毒子にも選ぶ権利を与えてほしい


格好つけ過ぎのデブ

子供のくせに性格悪そうなのが顔に出ちゃってるし



その場で

美和ちゃんが断ってくれたらよかったのに

毒子ちゃんは彼氏いるからって

嘘言って断ってよ


毒子、高校生になっても

今までおつき合いした人数は０です


毒子ですから




　続









  

ともだちのＫちゃんが

今度の土日に埼玉に行くことになったようで


Ｋちゃん

実は

電車の乗り方や

乗り換えももちろん

切符の買い方も

わからないそうで



そんな不安なＫちゃんに

あたくしは

教えてあげた



外国人のフリをして

駅員さんに聞いたらいいよ




ワカリマセン

オシエテクダサイ



Ｋちゃんに

ポルトガル語を教えてあげた


Ｋちゃん

本気でブラジル人のフリをする気でいる

挨拶程度のポルトガル語も

本気で覚え始めた





あたくしも

実は

電車じゃあ

名古屋にも行けない女



切符の買い方

こっちのホーム

むこうのホーム

何番線

案内の見方

ＪＲと名鉄





間違いなくいるはず

電車に乗れないオトナ
  

これはあたくしの分

　ＵＶクリーム下地　　ＥＭクリーム


こっちはあたくしのともだちの分

　シャンプーとコンディショナー



子宝☆ママさんとこで

購入しました


あたくし

ＵＶ下地クリームとリキッドファンデ

ずっとココの使っています


なかなか減らないんで

あたくし

ケチケチ使いしてるのかと思ったら

そうじゃあないらしい



少量でよく伸びるんですね

お気に入りです




ずっと気になっておりました　ＥＭクリーム

今回初めて使ってみます

全身用保湿クリームです



この歳になると

この季節になると


腕とか大きめの背中とか弁慶の泣き所から下の部分




冬が来た…って

自分の肌で

いち早く感じることができます


たっぷり入っとる

さっそく手の甲に塗ってみた


嗅いでみる

さわってみる

いいねいいね


背中はどう頑張っても届かん




  

ここだけの話ですが



モニターに選ばれました






キレイになったことに気づいたら

「どうした？」って聞いてください


「それは言えん」って昔みたいに

もう言いませんから




  

今朝

まだ外は暗い時間

おトイレ行きたくなって目が覚めた




目覚まし時計を確認すると

あと１時間も寝れるじゃん

ど損な気分



あと１時間なら

おトイレ我慢できそうな気もするけど

万が一

おトイレの夢を見ておねしょなんかしちゃったら

やっぱり行っとこ

さぶいけど



せーの！　って起きようとしたとき


微かなピーの音が聞こえる

しばらく耳を澄ましてみると

また　弱々しいピーが聞こえてきた


近い？

スマホを耳に当てる

違うわ

目覚まし時計を耳に当ててみる

これも違うわ


なんか遠いとこで鳴ってる気もする


そう思うと

ピー音が

気のせいにも思えてくる


まずは

おトイレ行かなきゃ

やっぱりおトイレ行くと

スッキリで

もうちょっと寝られる

そう思ったとき


またピーって聞こえてきた

等間隔ではないようだ


わかった

居間の電話だ

古い古い電話だ

この古い電話が



ちょっとおそがい

電話の押せるとこを適当に押してみたり

受話器もあげてみたり


ディスプレイに

メッセージが流れている

リリリ　キロクシガアリマセン　って読めた

だけど

記録紙ってもうだいぶ昔から入ってないはず


リリリって？









  

昨年買った靴がキツくてキツくて

泣けちゃうくらい痛くて痛くて


靴のサイズ　２３

甲高

幅広


なので

ちょっと女子っぽいデザインだと

試着程度の時間なら痛くないけど

しばらくすると

辛すぎる…





我慢して履いて伸ばして大きくしてみよう

って試みるんですけど

痛すぎる…



今回、履いていきたいとこがあるので


あたくしは

調べてみることにした


まず

靴が痛い　で検索すると


出てきます


靴が痛いんじゃなくて足が痛いんですけど



そして

シューズストレッチャー　がいいらしいこともわかった


シューズストレッチャーを買わなきゃ


豊橋　シューズストレッチャー　　でまたすぐ

検索してみた


そしたら

売ってるお店ではなくて

靴の修理屋さんがあった


すぐ電話した

ほんとなら

１週間あずけることになるんだけど



今週の土曜日に履きたいことを伝えると

２,３日あずけて

土曜日履いてみて

よければそれでいいし

まだキツいようならまた数日あずかってくれるんだって


おいくらですか？

ちゃんと聞いておきます



その日のうちに

靴持って行きました


楽しみです

あの痛みから解放される



２０年くらい前

靴をオーダーしたことがあったんですけど

足のサイズ　２２.５センチと２２センチ　　って言われて

実は血液型がO型じゃあないって言われるのとおんなじくらい

驚いたことがあった









  

毎晩

ちゃんとすずめたちが

戻ってきているか一応確認しております



昨日は

１７時半過ぎ　あたくし仕事から帰ったときに安否確認

２０時半過ぎ　あたくしフライパンを買いに行って戻ってきたときにも確認


必ず２か所から懐中電灯で一羽ずつ照らします


懐中電灯で照らしたくらいじゃあちっとも動きません


寝とる？

あたくしは

フクロウの真似をしてみました

ほぉ　ほぉ～

そしたら

本物のフクロウと間違えたのかしら

すずめが動いたの



うおっ

あたくしのほうがビックリだわ



フライパン２個と懐中電灯持って

玄関の戸をすばやく開けて

ちゃっと閉めて

鍵までかっちゃいました

たったの２歩しか歩いていないのに

動悸が…


やっぱりコワい…鳥


フクロウ似てたのかな

変な自信  

今年で５０になります

２，３年前から

年齢と体重が一緒だったらいいのに

って重い続けております


５０かぁ

人生の折り返し地点ってことにしとこ

この歳でも

夢があるんです





昨年末あたくしは会話中に突然

「トーク下手だよね」って言われて…


お笑い芸人じゃあないわ

ってその場で切り返してみたけど





考えてみたら

お話上手　ってお得ですもんね



あたくしの夢だって

トーク術も必要なんだろうな






男性も女性も

お話上手はモテるもん

特に初対面




今年もお見合いしていただきます


お見合いしても婚活パーティーに参加しても

合コン行っても

おしゃべりができないと…



おしゃべりが苦手な男性は

女性にいくつかの質問を用意しておきます

お相手の目をちゃんとみて

「お休みの日は何をしてますか？」って話しかけてみます

ドキドキしてるのはお互い様

そしてちゃんと女性の話を聞きます

まずは聞き上手な男性になりましょう

ちゃんと自分の話を聞いててくれるって

それだけでも好印象です



慣れなんです

女性に慣れましょう



それは

草食系男子とは違い

奥手とも違う

シャイ？いい歳した男性が？

人見知りなんです…とは言わせない


せっかくのお見合いのチャンスを

全然喋らんだもん…なんて理由で女性にお断りされてはもったいないに




　　　トーク下手な寿寿
  

只今お付き合い中のおふたりから

お時間あればお食事でもどうですか？って誘われました


あたくしなら
あるある時間あるに


おふたりとも豊橋のコではありませんが

今豊橋に向かっているとのこと



あたくしちょうどその頃二川方面を走っておりましたので

江戸屋長左衛門（えどやちょうざえもん）さんを提案

一度夜も行ってみたかったんだ














お店の中の雰囲気もステキ

カウンターあり

テーブル席あり

個室あり

オトナの隠れ家って感じありあり





美味しいお料理をいただきながら

お似合いなおふたりとのおしゃべり

あらやだ

気づいたらもうこんな時間



おふたり
そろそろですね

今度会えるときは
報告してもらえる時だと思う