寿寿❤ › 遅刻なんしてないのに
2016年10月13日
遅刻なんしてないのに
もうだいぶ昔の話です
ずっとあたくしの
狭い心の中にひっかかったまんまで
20年近くも前のことです
あたくしは
家から10分くらいのところにある喫茶店でバイトをしていました
子供を保育園に預けて
そのままバイト先の喫茶店へ行く
いつも同じ時間に保育園に子供を連れていき
そうすると
だいたい15分前には仕事場である喫茶店に到着できます
そんなある日のことです
駐車場をみれば
だいたいお客さんの入りがわかります
やっぱり忙しそうだ
いつもどおり
「おはようございます」と挨拶をした
奥さんも
「おはようございます」って返してくれた
カウンターに並べられた伝票をチェックしながら
モーニング用トレイを運ぼうとしたそのとき
忙しそうなマスターがいきなり
「なんでもっと早く来んだあ!」
って怒鳴ったんです
店内じゅう聞こえる大きな声で
あたくしは突然大きな声を出されてビックリしました
もちろんお店にいたお客さんたちもです
よく知る常連さんたちです
モーニングの時間帯は
マスターと奥さんと
途中からあたくし
あたくしはモーニング、ランチが終わって
3時半まで仕事をします
ちょうど保育園の送り迎えの時間に合わせて
あたくしが学生の頃もここのマスターのお店でバイトしていました
客としてもよく通いました
突然怒鳴られて
それも遅刻したわけじゃあないのに
どちらかといえば
毎日必ず 15分前に着いて仕事できる態勢
帰り際、お客さんが見えると
時間ぴったりに帰らず10分や15分くらいの延長もよくあった
お金?残業代なんて
ついてませんよ
お客さんたちは
あたくしが遅刻してマスターに怒られてるんだろうなって
15分も遅刻しとるって思ってるんだろうなって
そう思ってしまうだろうな
あたくしが来ると
ホールにいた奥さんはカウンターのなかに入り
コーヒーを淹れる
あのときも
奥さんは黙って
カウンターの中へ
奥さんにあたくしは言いました
「あたくしは今まで一度も遅刻したことなんてありません
15分前には毎日ここに来ています
マスターになんで怒鳴られなきゃいけないんですか」
奥さんはなにも言ってくれませんでした
奥さんもびっくりしたのかもしれません
ご主人であるマスターに従う
マスターであるご主人に絶対服従
なにも言えないタイプの奥さんだとはわかっていましたけど
あたくしは
「わかりました
今、辞めさせていただだきます
怒鳴られる理由がわかりませんので」
と言って帰ってきてしまいました
悔しくて悔しくて
お給料日の日
あたくしは覚悟を決めて取りにいくことにしました
7万円もあるんだもん
嫌でも
仕方ない
もらいに行くよ
お店の忙しくない時間を見計らって
いつもどおり
裏から
「こんにちは」と挨拶すると
奥さんがでてきました
奥さんは
「ちょっと待ってて」
そういうと戸を閉めました
しばらくすると
マスターが出てきて
何も言わず
お給料袋を
お金の入った袋を投げつけました
あたくしはそのお金の入った袋を拾う前に
「お世話になりました」と言いました
もうすでに
戸は閉められていましたが
それから
ゆっくりと腰をおろして
大事なお金を拾いました
悔しすぎて
涙も出ません
あれから20年が過ぎようとします
あのとき
あたくしが
「マスター、体調でも悪いの?」って
一言でも言えたら違ってたんだろうなぁ
って思います
後悔 というほどではないけど
ずっとあたくしの
狭い心の中にひっかかったまんまで
20年近くも前のことです
あたくしは
家から10分くらいのところにある喫茶店でバイトをしていました
子供を保育園に預けて
そのままバイト先の喫茶店へ行く
いつも同じ時間に保育園に子供を連れていき
そうすると
だいたい15分前には仕事場である喫茶店に到着できます
そんなある日のことです
駐車場をみれば
だいたいお客さんの入りがわかります
やっぱり忙しそうだ
いつもどおり
「おはようございます」と挨拶をした
奥さんも
「おはようございます」って返してくれた
カウンターに並べられた伝票をチェックしながら
モーニング用トレイを運ぼうとしたそのとき
忙しそうなマスターがいきなり
「なんでもっと早く来んだあ!」
って怒鳴ったんです
店内じゅう聞こえる大きな声で
あたくしは突然大きな声を出されてビックリしました
もちろんお店にいたお客さんたちもです
よく知る常連さんたちです
モーニングの時間帯は
マスターと奥さんと
途中からあたくし
あたくしはモーニング、ランチが終わって
3時半まで仕事をします
ちょうど保育園の送り迎えの時間に合わせて
あたくしが学生の頃もここのマスターのお店でバイトしていました
客としてもよく通いました
突然怒鳴られて
それも遅刻したわけじゃあないのに
どちらかといえば
毎日必ず 15分前に着いて仕事できる態勢
帰り際、お客さんが見えると
時間ぴったりに帰らず10分や15分くらいの延長もよくあった
お金?残業代なんて
ついてませんよ
お客さんたちは
あたくしが遅刻してマスターに怒られてるんだろうなって
15分も遅刻しとるって思ってるんだろうなって
そう思ってしまうだろうな
あたくしが来ると
ホールにいた奥さんはカウンターのなかに入り
コーヒーを淹れる
あのときも
奥さんは黙って
カウンターの中へ
奥さんにあたくしは言いました
「あたくしは今まで一度も遅刻したことなんてありません
15分前には毎日ここに来ています
マスターになんで怒鳴られなきゃいけないんですか」
奥さんはなにも言ってくれませんでした
奥さんもびっくりしたのかもしれません
ご主人であるマスターに従う
マスターであるご主人に絶対服従
なにも言えないタイプの奥さんだとはわかっていましたけど
あたくしは
「わかりました
今、辞めさせていただだきます
怒鳴られる理由がわかりませんので」
と言って帰ってきてしまいました
悔しくて悔しくて
お給料日の日
あたくしは覚悟を決めて取りにいくことにしました
7万円もあるんだもん
嫌でも
仕方ない
もらいに行くよ
お店の忙しくない時間を見計らって
いつもどおり
裏から
「こんにちは」と挨拶すると
奥さんがでてきました
奥さんは
「ちょっと待ってて」
そういうと戸を閉めました
しばらくすると
マスターが出てきて
何も言わず
お給料袋を
お金の入った袋を投げつけました
あたくしはそのお金の入った袋を拾う前に
「お世話になりました」と言いました
もうすでに
戸は閉められていましたが
それから
ゆっくりと腰をおろして
大事なお金を拾いました
悔しすぎて
涙も出ません
あれから20年が過ぎようとします
あのとき
あたくしが
「マスター、体調でも悪いの?」って
一言でも言えたら違ってたんだろうなぁ
って思います
後悔 というほどではないけど
Posted by 寿寿 at 15:18│Comments(0)